2024年7月23日、ウェディング事業者向けWeb招待状サービスLetta(レッタ)をローンチしました。着手して2年以上が経ち、ようやくのローンチです。%3Cp%20style%3D%22font-size%3A%2012px%3B%20font-family%3A%20var(--s-font-50befc71)%3B%20color%3A%20%23777%3B%20text-align%3A%20center%3B%22%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Fservice.letta.jp%2F%22%20%20target%3D%22_blank%22%20style%3D%22color%3A%20%23777%3B%20text-decoration%3A%20none%3B%22%3EWEB%E6%8B%9B%E5%BE%85%E7%8A%B6Letta%EF%BC%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%BF%EF%BC%89%3C%2Fa%3E%3C%2Fp%3Eこれまで受託でのサイト制作を仕事にしてきた非エンジニアのWebデザイナーが、事業展開に向けてサービス開発を行う奮闘の様子をまとめました。どんなWebサービス?まず前提として、Webサービスとはひとことで言うと、インターネットを介してブラウザ(例: Chrome, Safari)上で提供されるデジタルサービスのことを指します。Lettaは、ウェディング事業者向けのWeb招待状作成サービスです。ウェディング事業者は、式場の世界観や挙式テーマ、ブランドコンセプトに合わせたオリジナルデザインのWeb招待状を、自社コンテンツとして顧客(新郎新婦)に提供することができます。デザインの作り込みを強みとしており、ブランドの持つ魅力をクリエイティブで最大限引き出します。長すぎた開発期間Webサービス開発というのはスピード勝負。個人開発レベルのサービスは、早くて1ヶ月、長くて半年の開発期間が目安といわれています。競争が激しいIT業界では、迅速にサービスを市場投入することが成功の鍵となります。早く市場に出すことで、競合に先んじて市場シェアを獲得することができ、スタートダッシュできた分だけ先行者利益も見込めます。そんな分かりきった成功法則があるにも関わらず、なぜ開発に2年以上も要したのか。原因は運転資金の調達と開発モチベーションの低迷です。受託制作をしながらの並走納品さえすれば売上が立つ受託とは異なり、サービス開発は顧客に提供するまで売上が立たない初期投資型のビジネスモデルです。食べていくためには当然収入が必要ですから、サイト制作を受注しながら運転資金を工面していました。手段として触りだしたSTUDIOでExpertsに就任させてもらえたこともあり、本来の目的を半ば放棄するような形で受託制作にのめり込み、脱線します。STUDIOでのサイト制作があまりに楽しく、またExpertsの追い風で上昇気流に乗り、常時4,5件のプロジェクトを同時進行するようになりました。完全に予想外の出来事ですが、クライアントやパートナーとのネットワークが広がったことで視野が拓け、スキルや経験を磨くことができました。副産物を多く得られた受託制作ですが、これによりサービス開発に費やす時間が捻出できないという本末転倒な状況が続きました。当然集中力も分散し、開発に対する優先順位が落ち、クオリティの低下へと繋がります。バランス良くリソース管理ができれば良かったのですが、やりたいことが多すぎる欲求を制御できず、無駄に開発期間が長くなる結果となりました。結論として、受託制作を受けながらの開発はおすすめしません。言われなくとも当然そうだろうという結果ですが、どう考えても短期集中が最善策です。開発は躁鬱の繰り返しサービス開発というのは孤独な作業です。どうしても必要なんだと叫ぶ時代の要請がない中で、誰にも求められていないものを作り続けるメンタルが1番の障壁でした。組織やクライアントからの催促もない、守るべき納期もない、クリアする条件もない。物理的な障害や困難があればエピソードトークも際立ちますが、話したくなるような出来事も個人レベルの開発だと特に起こらないのです。いわば無風状態。好きで始めたことですが、あくまでサービス開発はビジネスです。会社のお金とリソースを使っているからには、事業として成り立たたせなければなりません。事業として成り立たなければ、それはただの趣味となってしまいます。関わってくれている方がいる以上、成果は残さないといけません。こうしよう!ああしよう!と沸き立つような創作意欲と同時に、はたしてこのサービスは世の中に必要とされるのだろうかという疑問が沸き、体温が冷えていく感覚がありました。このサービスは何の価値があるのだろう?誰のどんな問題を解決するのだろう?何のために作るのだろう?あらゆる質問にそれらしい回答を用意しても「自己満」という疑惑が常に視界に入っていました。これが一番の足枷だったように思います。サービス開発における大切なこともともと自分はフィジカル的にもメンタル的にも長距離ランナーだと心得ています。スタートダッシュや、瞬発力はない。でも長く走り続けられる体力と、仔細な事情に頓着しない鈍感さがある。そんな自分をもってしても、2年強の開発期間というのはなかなかにハードシングスでした。うだつの上がらない進捗も、冴えないアイデアも、無為に過ぎていくだけの時間も振り切って、気にせず図太くコツコツとやり遂げる。そのためには自身を俯瞰して冷静に見ようとせず、我に返らず目線を上げないことが大事だと学びました。視点を高くすることだけが手段じゃないと身を持って知れたことは、経営者としても財産になると信じています。これから取り組むことローンチをしたことで一息ついてはおりますが、ようやくスタートがきれた状態です。まだ何も成し遂げていないことを肝に銘じ、ここまでの反省をエネルギーや養分に変えて、前向きに取り組んで行く次第です。具体的には以下のことを実行します。販促資料の作成ユーザーテストのデータ検証・ヒアリングUI改善テンプレートデザインの追加制作C向けプラットフォームの開発サイト内オウンドメディアの構築まとめ2年間の開発期間を経て、たくさんの学びがありました。振り返れば反省点ばかりですが、何かを生み出そうとアイデアを振り絞り、意欲を手放さず執着しながらも創意工夫する時間というのは、クリエイターとして最良の時間に違いありません。多くの関心とご声援をいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。