
3年ほど前からInstagramでフォローしている女性がいます。
MIZUKIさん(@mona_mizuki)というジュエリーデザイナーの方で、自身のブランドを立ち上げて活動されているセンスの際立つ方。見せてくれる日常も、選ばれる言葉も行動も、それが全てじゃないにしても憧れずにはいられない世界観をお持ちです。
SNSでは特に自分からコメントをするなど絡みに行くことはせず、こっそり投稿を保存して楽しむタイプなのですが、MIZUKIさんのある投稿をきっかけに行動を起こしてみたくなりました。
その投稿がこちら⇣
この記事のタイトルにもさせていただいた「勇気を振り絞った分だけ人生は動く」という言葉。本当にそうだよなと、半ば突き動かされるようなエネルギーを伴って、ご本人にDMを送ってみました。
送った内容は、MIZUKIさんが企画されたリトリート用に『旅のしおり』を作らせてもらえないかという、なんとも厚かましく図々しいお願いです。ダメで元々、当たって砕けろと勢い余ってみたものの、メッセージを送ったあとは冷や汗が出るくらい動悸がして、お返事をいただけてもしばらくは怖くて開くことができませんでした。
考えてみてください。第三者からの、それもどこの馬の骨とも知れない奴からの勝手な提案なんて、厄介でしかないですよね。それにもかかわらず、ご快諾いただけて旅のしおりを作らせてもらえることになりました。
ここでいったん自分の話を挟みますが、わたしはホテルや旅館などの宿泊施設が好きです。旅行も大好きです。会社員時代は、好きが高じて観光業に特化した制作会社に勤めていました。WEBデザイナー×旅好きというバックグラウンドから、旅行の度に『旅のしおり』を作って楽しんでいます。
まず1つ目、オンラインミーティングで顔合わせを兼ねたお打ち合わせをさせていただいたのですが、画面に映るお姿が洗練されて美しかったこと。隣に並んで映る自分と比べると芋と花。
画面越しでも分かるつややかなストレートヘア、お顔立ちに似合う赤リップ。キャミソールのお姿も麗しく、肌見せもいやらしくなく品があって、本当に衝撃だったんです。
わたしは職業柄オンラインミーティングを頻繁に行うのですが、あまりに日常すぎて自分の顔映りを気にかけずに挑んでいたことに気付かされました。もちろん人前に出るマナーとして最低限メイクはします。でも、MIZUKIさんのメイクはわたしのそれとは全くの別物。
これは後から知ることなのですが、その美しさの秘訣はぜんぶこの書籍に言語化されていました。「美しさ」という非言語かつ多様な表現を、丁寧に噛み砕いて文章に落とし込まれています。目標にしている人の考えに近づこうと、繰り返し読み込んでいる最中です。

2つ目。制作した旅のしおりの初校フィードバックで、修正の赤字に加えときめいたポイントを青字で書き添えてくださったこと。
これまで何百とフィードバックを受けてきましたが、赤字修正をもらったことはあっても、ときめくポイントをもらったたことはありません。10年のWebデザイナー人生で初めての経験でした。しかも挙げてくださった箇所は、あえて制作意図を伝えることはしないけれど、確かな意思を持ってデザインした箇所でした。
わたしは "良いデザインは語らずとも伝わる" と信じており、多くを語らないことを美学としてきました。しかし、制作者としての小さなこだわりに気づいてもらえたことが、こんなにも嬉しいとは思いませんでした。

そして3つ目。旅のしおりの御礼にと、リトリート当日に屋久島現地から手書きのお手紙付きでギフトを送ってくださいました。
今回わたしはスケジュールが合わず、参加できなかったことを残念に思っていたのですが、贈ってくださったギフトは、包みを開けた瞬間に杉の香りが広がる木箱に入っていて、屋久島の情景を切り取ってプレゼントしてくれたように感じました。
どうしたら相手が喜ぶのかを1番に考え、心を通わせる手段として贈りものを選んでいるんだろうなと、そのことに強く心を掴まれました。

今回わたしは提供する立場だったのですが、逆に多くのものをいただいてしまいました。やり取りをさせていただく中で終始思わされたのは、コミュニケーションを惜しまない方だなということ。
わたしがMIZUKIさんのSNSを通して「好き」と感じていた何かが、裏付けられたような体験でした。そうゆう言葉にならない些細な気遣いや心配りこそがわたしの「好き」の正体であり、自分の審美眼は間違ってなかったなと、思いがけず自己肯定感まで高まってしまいました。
この一連の出来事をとおして、たくさんの気付きがありました。ビジネス書を読んでも、セミナーを聴いても受け身では得られない、身体性を伴う気付きです。気付けば、行動が変わります。行動が変われば、人生は動き出します。「勇気を振り絞った分だけ人生は動く」というのを体現した出来事でした。
最後に、制作した旅のしおりを紹介して終わろうと思います。MIZUKIさんに喜んでもらえた、わたしの自信作です。

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